慢性前立腺炎は、下半身に様々な症状が出る病気です。
頻尿、残尿感、尿の勢いが弱い、排尿後尿が漏れてくる、排尿痛、尿道の違和感といった排尿に関するものから、下腹部、足の付け根、会陰部(肛門の前)の鈍痛、違和感、不快感といった腹部の症状も出ます。
さらには睾丸の鈍痛や不快感、陰のうの痒み、下肢(特に太もも)の違和感、しびれ感、などの一見前立腺とは関係ない症状もおこり、勃起障害(ED)の原因になることもあります。
原因として言われているのは、長時間のデスクワーク、長時間の乗り物での移動、長時間の自動車運転、自転車・バイク(特にスポーツタイプ)など、前立腺の機械的刺激が大きな要因です。
疲労、ストレス、飲酒、冷えなどによる体の抵抗力低下もリスクファクターです。治療薬の種類が少ないため、治療してもなかなか治りにくいかたもおります。実は泌尿器科を受診する男性患者さんの中で1番・2番を争うぐらいに多い病気です。