動坂下泌尿器科クリニックにおけるBCG膀胱内注入療法(維持療法)の実績と詳細について

2017年~2022年の動坂下泌尿器科クリニックにおけるBCG膀胱内注入療法について

 

・症例数 30例(男性23名、女性7名)

・平均年齢 69.3才(33才~89才)

 

このうち、1年間の維持療法を行ったのは27例で、12例が途中で投与終了(副作用にて終了が10例、再発で終了が1例、通院中断が1例)

完遂率は55.6%、 (80㎎での12か月目までの維持療法をおこなえたのは15例中10例、残りは途中で40㎎に減量)

 

・維持療法の完遂率は全国平均よりも高いですが、これは副作用が出現した場合に無理せず40㎎に減量しているからと思われます。排尿痛や膀胱痛が出現している時に無理に80㎎で継続すると副作用が非常に長引く傾向にあるためです(痛みが引くのに1年ぐらいかかる場合もあります)。

 

・重大な副作用というのはほとんどありませんが、痛みや発熱などの副作用は頻繁に起こります。

 

・経過観察の期間が短いので何とも言えませんが、BCG投与中・投与後の再発は3例であり、90%の症例で再発が抑えられているということで、やはりBCG膀胱内注入療法は有効な再発予防法と言えると思います。