過活動膀胱とは、膀胱が過敏になり急にトイレに行きたくなって漏れそうになったり、何度もトイレに行ったりしてしまう病気です。頻尿や、切迫性尿失禁を起こします。女性にも男性にも起こる病気であり、男性の場合は前立腺肥大症・慢性前立腺炎などに合併することも多いです。
下記のような経験はありますか?
・急に尿意をもよおし、漏れそうになる。
・トイレに行く回数が多い。
・トイレに間に合わずもらしてしまった。
このような経験がある方は、過活動膀胱かもしれません。日本人の40歳以上の女性の約12%(810万人)が過活動膀胱と言われています。50歳以上になると8人に1人がかかる可能性のある病気です。
※過活動膀胱の診察には、服を脱いでの局部の診察などは基本的にありません
大まかな診察の流れは以下になります(1~4は順番が前後することがあります)
1、問診票を記入してもらい、それを見てスタッフが追加でいくつか質問をさせていただきます。
2、尿検査をしていただきます(尿検査は毎回行うことが多いので、なるべくトイレに行かずに来院してください)
3、診察室にて医師が問診を行います。
4、おへその下あたりに超音波をあてて残尿量を測定します
5、薬を選択して、処方箋を発行します
6、会計、処方箋の受け取り、次回の診察予約などを行い終了です。
過活動膀胱の治療は基本的には薬による治療となります。【抗コリン剤】という膀胱の収縮を抑える薬や【β3刺激剤】という膀胱を弛緩させる薬を使い治療を行っていきます。
抗コリン剤やβ3刺激剤と並行して、骨盤底筋体操やウロマスターを行うことで効果を高めていきます。特にウロマスターは薬物治療であまり効果を感じられない場合でも有効な治療法です。
現在、抗コリン薬には様々な種類があり、誤った使い方をすると症状が悪化する場合もあります。過活動膀胱のような症状でお悩みの方は、1度、泌尿器科専門医への受診をおすすめいたします。